会社は、商品を渡したり、サービスを行ったりしていますが、顧客(他会社や個人)がまだ支払っていない場合、その金額を「売掛債権」と言います。売掛債権がたくさんあるとお金が入ってこないわけですから、会社はキャッシュ(現金)が不足してしまい資金繰りに苦労し、ひどい時には黒字倒産(利益はあるのに現金がないため倒産)ということになってしまうこともあります。または顧客のお金の支払いが1か月後だったりかなりの期間がある場合なども1か月も待てずに現金がすぐほしかったりする状態の会社もあります。こういう会社のために、売掛債権を専門会社が買い取り、その会社に売掛債権ぶんの現金(手数料と金利こみですが)を即日で与え、この専門会社が顧客からお金(売掛債権)の回収を行います。

つまり会社への支払い金額を即日で立て替えてあげ、顧客からの代金の回収を変わりに行うことを「ファクタリング」と言います。これをもっと難しく言うと「第3者である専門会社が売掛債権を買い取る取引」ということになります。メリットとしては第1に現金がないが金融機関に融資を断られた場合でも現金が手に入るということです。>第2に顧客(売掛相手)の支払い時期がかなりあとの場合でも同額の現金をすぐ手にすることができるということです。

第3にメインバンクに知られずに現金を手に入れることができることです。他方、デメリットとしては第1に顧客にファクタリングすることを納得してもらう必要があることです。つまり債権譲渡の承諾を得なければファクタリングはできないことです。第2に債権譲渡特例法などができて少しは改善されてはいますが登記の手続きは複雑でめんどうなところでしょう。

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