ファクタリングは、新しい資金調達方法です。ファクタリングの専門業者が中小企業が有している売掛金を買い取ることで、即時現金化することができるというのが最大のメリットです。しかし、どのようなケースでもメリットが出るわけではありません。ファクタリング契約には手数料がかかりますが、この手数料は5%~25%程度と幅があります。

当然ですが、倒産することがわかっているような企業の売掛金は買い取ってもらえません。そうでなくても、売掛金を発行している企業が優良企業かどうかといったポイントで手数料が変わります。仮に手数料が10%だとすれば、1000万円の売掛金を900万円で買い取ってもらえ、即時現金化できます。しかし、1000万円の売掛金を900万円で現金化するというのは、一般的には損をしているといえるでしょう。

多くの場合、銀行で融資を受けたほうが手数料が安くすみます。ファクタリングでメリットが出るのは、銀行から融資を受けられないようなケース、売掛金が回収できるまでの期間が長いケースなどです。中小企業の場合、利益が出ていてもその時点での資金が足りないために倒産してしまうことがあります。黒字倒産と呼ばれていますが、せっかく成長軌道に乗っているのに売掛金が回収できないために倒産してしまうということはとてももったいないことです。

そのような企業にとっては、この新しい資金調達方法は魅力的にうつるのではないでしょうか。

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